「オリビアと雲」

ドミニカ共和国発の長編アニメーション。
なんの前情報もなしで観た。で、ちょっと分からなかった。。。いや、相当分からなかった。正直、混乱しながら観た。
ストーリーはあるにはあるのだけど、見慣れているタイプの映画と思って観ると混乱するかもしれない。これは美術館でアートとして上映展示されている気分で観た方がいい。その方がこのアニメーションを素直に受け入れられると思う。なぜなら、意図的なのか、作っているうちにそうなってしまったのか定かではないが、ストーリーを追うのが難しい作りになっているのだ。
その理由として、まずは絵が場面ごとに全く変わるということがある。私は監督が色々と作り溜めていた映像を繋ぎ合わせて、セリフとストーリーを後付けにして長編にしたのか?と思ったのだが、エンドロールで各シーンの下に作家の名前らしきものが入っているのが流れたので、おそらく複数のアニメーターが自分の絵柄で自由に作っているのだと思う。エンドロールが流れるまでそんなことは分からないので、登場人物が見分けられないという困った事態にどういうつもり?とハテナが出ながら観た。
多分、登場人物たちの一応の特徴は共有されていると思うのだけど、平坦でシンプルな絵がほとんど(上のフライヤー画像参照)なので、登場人物たちが繋がってこない。。。髪の毛がもじゃもじゃの人がオリビアなのだな、と思っても別の絵柄だとそれほどもじゃもじゃでもなかったりして、ほんとに困る。不親切で進む。
で、音楽だけのシーンとか実写を交ぜたシーンとか、ストーリーというよりアート寄りに作っているようなので、これは人をかなり選ぶ映画だと思う。長編ということもあるので辛抱たまらんという人も出るかもしれない。。。
アート寄りが大丈夫な人は、この不条理なラブストーリーに乗れるかも。絵柄自体は子供が描いたような雰囲気のものが多くて好みとは違ったのだけど、アニメーションの動きについては独創的なものが多く、楽しめた。
私が好きだったのは植物時代のオリビア。なんのこっちゃ、ということだけど、ラモンという男が道で知らぬ女に(わざと?)ぶつかって、勝手に頬にキスして、気持ち悪いやつとか言われてビンタされた後、家に帰って気持ち悪くなったらしく、コップに吐き出すと入れ歯みたいなものが出た。それを植木鉢にかけると、それが女の人になるっていう、摩訶不思議ストーリー。
名前つけてほしいと言われて、オリビアと名付けられた。もわもわの葉っぱの中に目だけ見えていて、喋る。「ラモン、ひとりにしないで。」とか。その声が結構好きだったし、葉っぱの色がアニメーションでユラユラ、もわもわしてる(言葉で表現できない)動きが面白かった。
世界の映画祭で多数の受賞に輝いている傑作アニメーションということなので、私だけが意味わからん状態になってしまったのかもしれない。意味とかそんなことに気を取られてはいかん映画なのかもしれない。
まずは、予告編をどうぞ。2026年1月24日から順次公開。
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