「ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ」

ガイ・リッチー監督の長編デビュー作。
ロンドンの仲良しチンピラ4人組が金を持ち寄ってカードゲームの賭けに参加。胴元のイカサマによって大金の借金を背負わされる。1週間以内に借金を返さないと指詰め&主人公の父親が経営するバーを取られてしまう。なんとか金を工面しようと画策するうち、大麻栽培グループ、大麻売買の元締めグループ、他のチンピラグループ、カードゲームの元締めの用心棒らが複雑に関与することになり、現金と古銃が巡り巡って大騒動。仲良しチンピラは指と父親のバーを守ることができるのかな、というストーリー。
生真面目なハラハラ映画でなく、ちょっと洒落た感じの力の抜けたコメディ。アホばっかり出てきて、アホ間であり得ない展開に転がっていくのを楽しく観る。
登場人物多数で、ぐるぐると関係性が絡み合ってなんだか分からなくなりそうなところを個性の強い俳優を散りばめて、見分けやすいようにしている。仮に見分けがつかなくても雰囲気だけ捉えていれば問題なくストーリーを追えると思う。
ガイ・リッチーはミュージックビデオでキャリアを積んだこともあり、音楽の使い方がいい。特にジェイムズ・ブラウンがばっちりと効いていて、かなりかっこいい。
主人公を演じたニック・ラモンのことはよく知らんが、4人組のひとりをジェイソン・ステイサムが演じていて、これがデビュー作だというから驚いた。4人組の中で一番落ち着いた役で、すでにベテラン俳優みたいな粋な風格が出ていて、スターの芽吹きがすごいのだった。主人公の父親役で登場していたスティングも渋かった。
結構血だらけバイオレンスなので真面目に振れると怖い映画になっていたかもしれない。それをおふざけに振ってエンターテイメントにしていた。ポップに死体ゴロゴロ。