アール・デコとモード
三菱一号館美術館
2025年

パリで開催されたアール・デコ博覧会から100年。1920年代アール・デコデザインのドレスを中心に、アクセサリーから化粧道具までモードを紐解く展示。ポール・ポワレのファッション画も多数。
繊細なデザインが多い。
アール・デコムードたっぷりの膝当たりの切り替えデザイン。薄手のシルクシフォン地のテロっとしたシャネルのドレス。ボディが着ていると地味目に見えてしまうのだが、人が着るとその微妙な肌色掛かった極々淡いピンク色がとても映えると思う。胸元の花弁のようなデザインが繊細で凝っている。

コルセットでウエストを締め上げ、ウエストを強調していたそれまでのデザインからの変貌。ストレートシルエットに変わったことで下着にも変化が。20世紀前半にブラ登場。ひとつ展示があったのだが、胸を押さえつけるようなぺったりとしたデザインだった。ストレートシルエットのドレスに胸のボリュームを強調するような下着は必要なかったのでしょう。
絹のテディ2品。キャミソールにクロッチが付いてひとつで完成する下着。そっと扱わないと引っ掻いてしまいそうな、とても繊細なレース。ピンクxミントの色合わせが優しい。

それまでのフルレングスから膝丈になったことで、膝下が露出することになった。そこでストッキングの登場。
激可愛いストッキング留め。流行の帽子を被ったモードガールのお茶目顔が。下睫毛ばっちり。

膝下が出てるってことは靴にも注目がいく。
ヒールに趣向を凝らしたジュエルド・ヒールが大盛り上がり。アール・デコデザインを凝縮したような装飾に釘付け。ずらっと横並びになったジュエルド・ヒールの展示方法も素敵だった。

これは可愛めデザイン。ドットにさらに丸々を。

こ、これは?ラスベガス風とも、プロレスラー衣装風とも言えるような派手・楽しいデザイン。

ザ・アール・デコ。真ん中の背中の開いたドレスはビーズ刺繍がびっしり。

合間にフランソワ・ポンポンのシロクマが!?1921~24年制作ということで同時代なのだった。

出掛ける前はアール・デコは大好きだけれど、ドレスばかりで飽きるかも?と思っていたのだけど、飽きるなんてことはなく見応えたっぷりだった。実物を前にビーズやレースの細かな装飾に見入ってしまう。ドレスだけでなく、この時代の女性ファッションが大きく変化していく中で次々に生まれる新デザインの流れがよくわかる展示になっていた。お洒落な女性達が楽しんで新スタイルを取り入れているのが感じられて、うっとり、わくわくしたのだった。
外に出ると、丸の内はクリスマスのライトアップ中。写真だと白く写ったのだけど、実際はシャンパンゴールドの光。今年はついこの前まで暑かったからか、黄色い葉がたっぷりと残っている。枯れ木にライトアップでなく、黄葉とのコントラストは珍しいのでは?こういうのも、いいね。

↓応援ボタンです。よろしければ~