ひなまつりスペシャルウィーク:11
三井家のおひなさま
三井記念美術館
2024年

春の宴の如く、三井家の華麗な豪華雛飾りの集いへ。
さぁ、贅沢な作りに圧倒されに行くぞ。古さがボロくなるんでなく、圧倒的な存在感、宝としてこちらに迫ってくる、その感激を求めて。と、いつも興奮してしまう。
何しろ財力がありますんで、素晴らしいものを作らせてしまうのです。それを庶民の私共にこんなに近くで見せてくれて、嬉しや。
お内裏様以外にも興味深い日本人形が。
浮世絵でもよく見掛けるのだが、江戸時代に「笹紅」という紅花から作られる口紅を下唇にたっぷりと塗ることで玉虫色に光らせるメイクが流行った。なぜに下唇だけ?となるが、流行って時としてそういう感じ。粋な姉さん人形の下唇が玉虫色=緑色にメイクされてる。流行取り入れ!
脚の関節部分が曲がるように作られ、脚投げ出しポーズの他、日本人ならではの正座も出来ちゃう、お行儀の良い人形も出ていた。正座がきれいにできるよう、裏ももはふくらはぎが収まる凹みをつけている。裏側からその仕組みが確認できる展示がよい。
毎年お目見えする桁違いお嬢様達の雛様も唸りながら堪能しきりですが、今回は最後のお部屋でお出まし~された、丸平文庫所蔵の京の雛飾りが目に新しく、さらに楽しめた。このシリーズは人形の顔に特徴があって、鼻が高めで端正な殿がいっぱい。
関東ではあまり見ない、御殿造りの雛人形が複数展示。なんてったって家ごと飾っちゃうんで。生き生きと楽しげ。
横幅4、50センチくらいはあろう、かなりな大型雛様もあり、台座の畳だって巨大。部屋が大きくないと到底飾れない。はぁ~桁違いのお金持ちのすることは、と半ば呆れも混じってくるくらい。
現代物のペロンとした雛人形だけしか知らないのはもったいない。いちいち本物、本気の、この執念。豪華織物にさらに刺繍。
屏風の絵や模様にもバリエーションがあり、ウルトラ丁寧な作りの雛道具も色々。
古い雛人形の五人囃子は、五人の顔立ちや表情を変えていて、個性バラバラで登場する。現代では全員同じおかっぱ頭が多いが、古いものは各々髪型も変えていて、剃り残し方がとんでもないことになっていたりする。なぜに??と楽しくなる。まぁ、大人自体がちょんまげ頭で相当にユニークだから、子供も自然とこうなる。
お腹いっぱい楽しんだ。三井記念美術館の展示は通好みだと思う。雛人形好きで古いもの好きには特に凄さがはっきり伝わるラインナップ。
格式高い雛人形の他に、側に飾る人形が多数展示されていて、それらのクオリティが素晴らしかった。一流の職人が丹精込めて制作したに違いない。特に子供の表情が素晴らしい。

傍らには子供のお守り犬張子が。


金糸で刺繍された素敵な羽織を着ている。



左の人は持ち物を紛失したらしい。

太鼓担当はリーダーなので、きりっとした顔立ち。

頭の剃り部分をほんのり青く色付けして芸が細かい。

立体感のある瞼、口元の膨らみに職人の拘りを感じる。着物も上質、丁寧に作られている。
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