「沈黙のジェラシー」

嫁と姑のバトル。息子大好き姑の策略が恐すぎる出産サスペンス。嫁にグウィネス・パルトロー、ちまちまと策略する姑には超強力ジェシカ・ラングを配役してサスペンスを盛り上げ。
クリスマスに恋人ジャクソン(ジョナサン・シェック)の実家に行ったヘレン(グウィネス・パルトロー)。起き抜けにジャクソンだと思って素っ裸で飛び出したらママのマーサ(ジェシカ・ラング)だったんで初っ端の出会いから大失敗。あらあら、なんて感じでかわしてくれたのだけど、その後もちらっちらっと嫌味をかましてくるマーサママ。
夜。ヘレンも懲りない。息子も息子で階段下の広間でおっぱじめることなかろーに。部屋に入りなさい。やっぱりマーサママに見られてしまった。
私の家で私の息子と好き勝手するんじゃないわよ。階段上からひんやりした視線あり。

まだまだきれいで十分に女の魅力ありの自分でも息子の愛は別。息子の愛が他に向くのを甘んじて受け入れるしかない。華やかで社交的、柔和な笑顔を見せながらも奥底の冷たさが滲む人物。嫁への息子の愛をさりげなく遠ざけようとする往生際の悪い母親を演じるジェシカ・ラングが上手いから怖がらせアップ。
ヘレンは実家でマーサといたジャクソンの様子がいつもと違ったことに違和感があって友人に相談するも、妊娠していることがわかってジャクソンと結婚、色々あってマーサのいる馬の牧場を営むため夫婦で引っ越して同居することに。さぁマーサの罠が待ち受ける、ってやつです。超恐怖!とかではないので、怖がらせ方が上手くて軽く楽しめる小品といった感じ。
面白いのが、ヘレン嫁とマーサ姑の対決の他に、マーサ嫁と姑の戦いも組み込まれてること。ヘレンとジャクソンの結婚式に呼ばれてないのに駆け付けたマーサの姑、ジャクソンの父方の祖母アリス。

車椅子のちゃきちゃきお婆様。マーサとは長い嫁姑バトルがある様子で、妊娠して息子と結婚することになった馬の調教師だったマーサを馬糞の匂いのする女と言い放つ。ヘレンに「マーサには気をつけろ」と恐い忠告をする。
気になったヘレンが疎遠になっているお祖母ちゃんに会いに行こうとジャクソンに提案するのだけど、それをドアが開いてる部屋で話すヘレン。脇が甘い。マーサママにまんまと聞かれて先回りされてしまう。家族と会わないというマーサとの交換条件で超高級老人ホームに入っている祖母アリス。首下全部ほかほかスチームバスに入って身動きが取れない最中にマーサが現れて、ほかほかから冷え冷えモードにされて放置プレイの刑に処される。殺られるとこだったけど、それでも大人しくしないガッツを見せた。
嫁姑の仲がしっくりこなさすぎるんで、やっぱりニューヨークに帰ると言い出した息子夫婦。まだ子供産まれてないじゃない、間に合わないわ!とばかりに息子が馬の競争で留守になったのをこれよろし!と馬用(!)の陣痛促進剤を仕込んだケーキを手作りするマーサママ!息子を産んだ時の事を想い出したわ、ものすごい痛みだったわと予告してヘレンにケーキを勧める。食べちゃダメーーー!でも妊娠中は腹が減るんでね。
腹を痛めて産んだ方が尊いと無痛分娩を軽蔑する姑がいるという。マーサママはさらにその上。まだ出産期が来てないのに馬用の強力陣痛促進剤で孫をこの手に!とテキパキ動く。マーサは馬の種付けの名手。通常二人掛かりをマーサ一人で出来る名人なのだ。馬の出産に関しても経験値高し。陣痛で苦しむヘレンを病院へと行かせず、家でこのまま産めと言う。その後ヘレンを殺すつもり満々。ゆったりと椅子に座って繕い物をしながら、薬はダメよ、「代わってあげられないわ~」と意地悪を言って、のたうち回るヘレンを放置&鼓舞。地獄!!
ジェシカ・ラングの演技力の所為か、サスペンスなんだけどアハハと笑っちゃうのはどういうわけだ。これは結構好きだったんだけど、本格的に怖いのが好きな人には怖さが足りないかもしれないよ。
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