映画「ナイト&デイ」

ほんとによく出来てるな。
何度も見た映画なのだが毎回楽しめる、よい映画だ。
トム・クルーズとキャメロン・ディアスのアクションものだけど、純然たるコメディ。とても楽しい。
間違いないアクションシーンがたっぷりと。そして、主人公ふたり共がおとぼけをかますという贅沢さ。
「あなた、誰なの?」
キャメロン・ディアス扮する一般人ジューンが、トム・クルーズ扮する凄腕エージェントのロイに聞く。あり得ないアクションで数々のピンチをユーモア交えて華麗に乗り切っていくロイ。私も聞きたい、無敵なの?
ロイはいい人なの、悪人なの?序盤ジューンは分からない。でもまぁトム・クルーズなんで、いい人側ということは見る側には了解済み。ここは敵か味方でドキドキするタイプの展開ではないので、安心して見ていこう。
CIAが保護するとかでひとり車に乗せられるジューン。後方から猛スピードでバイクが迫ってきて、一瞬目線から消えたと思ったら、バイクは勢いよく、そのまま河にドボン。乗ってた人間は弾き飛ばされたのかと思いきや、ジューンの乗る車のボンネットに落ちてきた。何事?と驚くが、初めから計算づくでボンネットに到着したロイ。窓開けてくれる?とにっこりトム・クルーズスマイル出動で笑わせてくれる。狂ってる。
その時のジューンは、車の運転手らが皆撃たれて死んでしまったので、後部座席から身を乗り出してイルカ状態でのハンドル操作中というピンチ具合。妹の結婚式の衣装合わせ中だったので、卵色のドレス姿というのも場違いな感じでいい。


脇役陣もとてもいい。
革命的電池「ゼファー」を発明した高校を出たばかりのサイモンの弱々しいキャラ、おっとりした老夫婦のおとぼけ掛け合い、消防士ロドニーもいい味出している。飛行機事故に巻き込まれて死んだかもしれないジューン。無事だったらデートに誘おうと一歩を踏み出すが、ジューンは強烈キャラ、ロイにさっき出会ってしまったのだった。遅かりし。CIA上司の黒人女性もいい感じ。思慮深そうな眼差しに、この人が敵な訳ないとみる。
トム・クルーズとキャメロン・ディアスの明るいケロッとした感じが、非現実的アクションにぴったりで、とても楽しくフィクションの世界を満喫できる。
キャメロン・ディアスは女優として売れた途端に、鼻を直しませんか?って色んな美容外科から言われたという。余計なお世話って思ったとディアス。ほんとに。
よくよく見ると顔立ちはいわゆる美人から少しはみ出しているのかもしれない。全部が整い過ぎると個性がなくなって、かえって魅力は出ないのだと思う。ディアスは腕脚が長くて、弾けるようなキャピ具合が魅力。この映画でも卵色ドレスの他に、赤いビキニ、脚が長くて映えるパンツスーツ姿など、色々と見せてくれる。
優しい気持ちにもなれるので、家族みんなでみましょう。