ヴァンパイアとの混血ブレイドの爽快アクションを見よ。武器は日本刀だよ!

映画「ブレイド

 

 

ヴァンパイア・アクションもの。

 

ヴァンパイアに噛まれた妊婦から産まれたブレイド。言わばヴァンパイアと人間の混血となったことで超人的な身体能力を持ちながら、日光の下でも活動できるという特質を持ち得た。

 

主役ウェズリー・スナイプス。幅広い役柄を演じられる俳優だが、何と言ってもブレイドのようにいっちゃっている役が最高に嵌る。ビジネスマン役やらは他の俳優でも代替可能、しかしブレイドは無理!

 

どんな場面でも笑いながら危なげなく楽しんで見ていられるのは、スナイプスの筋肉具合や顔立ちのゴリゴリ具合から来ている模様。武器の重そうな日本刀を難なく振り回すのに納得感のある見た目。

 

スナイプス自身は身長175㎝ということだが、あの黒革ロングコートに金具たっぷりの衣装と角刈りで目の錯覚がすごい。ブレイドでは相当な大柄に見えている。

 

ムム?という感じでヴァンパイアを見やるスナイプス、刀を構えて停止ポーズをキメるスナイプス、ひたすら無言のスナイプス、他の俳優では何か違う。完璧にカッコよすぎても違うし、もちろん弱そうでも全く違うし、スナイプスはクールでありながら、どこかにおふざけを残すような、よい抜け感があるように思う。

 

この笑み

 

少年ブレイドは血の渇きから人々を襲っては生き血を吸って生きていたが、同じくヴァンパイアに妻子を殺された過去を持つウィスラーに拾われ、ヴァンパイアハンターとなる。

 

クリス・クリストファーソン演じるウィスラーもまた最高の役どころ。ワイルドな風貌の長髪初老タフガイ。ヴァンパイア用武器を次々製作。ブレイドの相棒であり、父親のような関係性も。

 

渋っ!

 

この映画は血赤の使い方が上手い。

 

冒頭、食肉工場奥の秘密クラブでのヴァンパイア大集合シーン。何も知らずに連れてこられた餌の人間も含め、皆で爆盛り上がり中。天井の複数スプリンクラーが同時に開いて、血のシャワーがクラブ中に降り注ぐ。爆音のクラブミュージックの中、ヴァンパイア最高潮に。画面は真っ赤。怖いのだが、おどろおどろしさよりも大箱クラブでのバブルシャワーやレインシャワーの赤色おしゃれ版といった風情。

 

古文書儀式でのブレイドの血が石の溝を長くつーっと伝わっていくシーン。鮮やかな赤が線となって進んでいくのもきれいです。

 

元がマーベルコミックの映画化。映画も漫画っぽい爽快さが満載で楽しめること間違いなし。ホラーではなく、アクション映画なので(と思う)グロシーンが小ざっぱりして、ヴァンパイアがきれいに死んでくれるのも安心して見ていられる。とにかく、ブレイドの爽快アクションを楽しむ映画。メイン武器が刀ということも最高。